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鶏胸肉300gは食べ過ぎ?

この記事では、

一日に300gもの鶏胸肉を摂取することは適切なのでしょうか? 鶏胸肉がダイエットにどれほど有益なのか、真実はどうなのでしょうか? といった疑問について解説しています。

私自身は、2年以上にわたり筋トレや食事制限によるボディメイクを実践し、毎日300gの鶏胸肉を摂取し続けています。

週に1回は約2kgの鶏胸肉をまとめ買いし、皮を剥いて下味をつけ、冷蔵庫にストックしています。毎日、キッチンスケールで量を確認しながら300gずつ食べています。そのため、実際の影響に関しては、私自身の経験に基づいたデータを共有できると考えています。

なお、皮つきと皮なしでは同じ300gでも栄養バランスが大きく異なるため、この記事では皮なしの鶏胸肉を前提に話を進めていきます。

鶏胸肉は栄養価が高く、コストパフォーマンスが良いことから、健康的な食事において頻繁に活用される優れた食材です。

しかし、どれだけ優れた食材であっても、その栄養を最大限に活かすには適切な摂取量を守り、摂取の目的を明確にすることが非常に重要です。

「鶏胸肉が体に良いと聞いたので、日常の食事に取り入れてみようかな」と考えている方は、この記事を参考にして、自分の生活に合った鶏胸肉の摂取方法を考えてみてください。

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1日に鶏胸肉300gは食べ過ぎ?

結論を先に述べると、一日に鶏胸肉300gを摂取することが適切かどうかは、個々の体格、体質、生活スタイルなどに依存します。

なぜなら、鶏胸肉を継続的に摂取する場合、最も慎重に考慮すべきなのはたんぱく質の過剰摂取であり、この適切な摂取量は個人差があるからです。身体の特性や生活環境によって、適切なたんぱく質の摂取量が異なるためです。

鶏胸肉を食べる利点は、高品質なタンパク質を多く摂取できることですが、健康被害を防ぐためには、自身に合った摂取量を理解しておくことが不可欠です。

28歳の男性である私自身の場合、適切なたんぱく質の摂取量を以下で検証してみたいと思います。

たんぱく質の適切な摂取量

男性

身体活動レベル 1 2 3
15〜17(歳) 81〜125 91~140 102~158
18〜29(歳) 75~115 86~133 99~153
30〜49(歳) 75~115 88~135 99~153
50〜64(歳) 77~110 91~130 103~148

女性

身体活動レベル 1 2 3
15〜17(歳) 67~103 75~115 83~128
18〜29(歳) 57~88 65~100 75~115
30〜49(歳) 57~88 67~103 76~118
50〜64(歳) 58~83 68~98 79~113

身体活動レベル、性別、年齢に基づくたんぱく質の目標量を計算することは重要です。私の場合(デスクワークでレベル2、男性、28歳)のたんぱく質の目標量は、上記の表を参考にして計算できます。男性

身体活動レベル 年齢 たんぱく質の目標量 (g/日)
レベル2 28歳 86~133

この計算結果に基づいて、1日に約86~133gのたんぱく質を摂取することが推奨されています。ただし、個々の体格や生活習慣の違いを考慮する必要があります。身体活動レベルや年齢によっても摂取量は変動しますので、この数値はあくまで目安として考え、自身の体調や目標に合わせて調整することが重要です。

なお、この表は生活習慣病予防のためにたんぱく質を摂取する上での目標量を示しています。一般的な推奨量よりも幅広い範囲が示されているため、摂取に際しては上限に気を付けることが重要です。特に特定の疾患がある場合は、医師との相談が必要です。

鶏胸肉300gのタンパク質量

自分が1日に必要とするたんぱく質量を考慮した上で、鶏胸肉300gに含まれるたんぱく質量と比較してみましょう。

鶏胸肉300g(皮なし)には約67gのたんぱく質が含まれています(※参考カロリーSlism)。

私の場合(86~133g)であれば、たとえ鶏胸肉300gを摂取したとしても、1日に必要な摂取量には足りていないと言えます。

ただし、実際の食生活では鶏胸肉以外のさまざまな食品からもたんぱく質を摂取することになります。そのため、1日の食事全体を通して摂取するたんぱく質量も意識する必要があります。

仮に鶏胸肉300gを摂取することを前提として1日の食事メニューを考えるなら、鶏胸肉を2食に分けて摂取し、その際には鶏胸肉がメインのおかずとなるように工夫することで、たんぱく質の過剰摂取を防げるでしょう。

ただし、鶏胸肉を食べすぎると健康に影響が出る可能性があります。摂取量は適切にコントロールし、バランスの取れた食事を心がけることが重要です。

鶏胸肉を食べすぎるとどうなる?

鶏胸肉の過剰摂取は、たんぱく質やプリン体の過剰摂取に繋がりやすく、これが引き起こす健康被害があります。以下はその可能性がある健康被害です。

腎不全: 過度なたんぱく質摂取が腎臓に負担をかけ、腎不全のリスクを高める可能性があります。
尿管結石: 過剰なプリン体が尿管結石の原因となり得ます。ただし、相当な量を摂取する必要があるため、通常の食事での心配は少ないですが、注意が必要です。
痛風: プリン体の摂りすぎが尿酸値を上昇させ、痛風の発症を促進する可能性があります。
腸内環境の乱れ: 過剰なたんぱく質摂取が腸内のバランスを崩し、腸内環境の乱れを引き起こすことがあります。
また、鶏胸肉は比較的ヘルシーな食材ですが、食べ過ぎるとカロリー摂取が過剰になり、体重増加の原因となり得ます。特に、皮つきと皮なしでは同じ300gでもカロリーに大きな差があるため、ヘルシーさを意識する場合は皮を取り除いて摂取することが勧められます。これにより、バランスの取れた食事を心がけることが重要です。適切な食事摂取と生活習慣の管理が、これらの健康被害を予防する上で重要です。

2年以上食べ続けて感じた体への影響

冒頭で述べた通り、私は2年以上も毎日300gの鶏胸肉を摂取し続けていますが、これまでに体への悪影響を感じたことは一度もありません。なお、私は鶏胸肉だけでなく、卵、納豆、鯖缶、プロテインなどからも着実にたんぱく質を補給しており、平均よりもかなり高いたんぱく質の摂取量をキープしていると自覚しています。先述の通り、健康被害の症状は全く見受けられず、2年以上の間には下痢や便秘に悩まされたことも記憶に残りません。
また、私の鶏胸肉摂取の目的である肉体改造においても、明らかな変化が見られ、鶏胸肉の利点を最大限に活かせたと感じています。

唯一挙げるとすれば、鶏胸肉による悪影響として硫黄臭いおならが発生することがありますが、これは食事量が増えた場合に限られ、自分で対処できる問題だと考えています。

そして、留意すべき点は、鶏胸肉を食べるようになってから食事全体が大幅に改善されたことです。

穀物製品を減らし、主食に玄米を取り入れ、低脂肪かつ高タンパクなおかずを選び、生の野菜を意識的に摂取するなど、バラエティ豊かな食事を心がけています。

また、お菓子などの嗜好品は控えめにし、自宅でできる程度の筋トレも継続しているため、鶏胸肉による悪影響を感じない背景にはこれらの要因が影響していると考えられます。

総じて言えることは、肉体改造を意識したライフスタイルの中であれば、鶏胸肉300gの摂取は問題視されるほどではなく、栄養バランスを全体で見つつ適切な食生活を続けることが重要であるということです。

鶏胸肉にダイエット効果はある?

要するに、1日に300gもの鶏胸肉を継続して摂る動機は、おそらくその結果として期待されるダイエットの成果や筋肉の増加でしょう。健康を意識した人たちの中では、鶏胸肉が不可欠な食材とされ、最近では筋トレブームなども影響し、鶏胸肉がボディメイクに有益であるとのイメージが広まっています。

個人的にも、鶏胸肉はダイエットに対して効果的だと見ています。その理由は、鶏胸肉が栄養価が高い一方で低カロリーであるため、食事制限を行う際に適した食材だからです。鶏胸肉に含まれる高品質なたんぱく質は、痩せやすい体をつくり上げるのに役立つのです。

鶏胸肉は食事制限に向いている

ダイエットを考える上で、何よりもカロリーの過剰摂取を抑制することが非常に重要です。鶏胸肉はその栄養価と食べごたえに反して、非常に低カロリーであるという大きな特徴があります。

例えば、サラダチキンなどの鶏胸肉を美味しく味付けした商品は、1個あたり約100kcal程度です。これに対して、同じくコンビニで手に入る菓子パン1個あたりの平均的なカロリーは約300〜400kcal前後となっています。

つまり、同じカロリー量を摂取する場合、菓子パンなら1個しか食べられないのに対し、サラダチキンなら3個食べられるということです。また、鶏胸肉はしっかりと咀嚼しなければ飲み込むことが難しく、実際の食べごたえでもサラダチキンの方がより満腹感を感じやすいでしょう。

さらに、菓子パンなどは主に炭水化物がメインの栄養素であるのに対し、サラダチキンの栄養素は主にたんぱく質です。このため、脂肪への変換が比較的難しいたんぱく質が主体の食事は、ダイエットにおいてはより効果的であると言えるでしょう。

もちろん、炭水化物や脂質も健康維持には不可欠な栄養素ですし、たんぱく質の摂りすぎも太る原因になります。ただし、糖質制限ダイエットや脂質制限ダイエットが一般的に知られている中で、たんぱく質制限ダイエットはあまり聞かれないのは、太る原因とされることが少ないためでしょう。

炭水化物や脂質の多い食事に慣れていると、たんぱく質中心の食事は味気なく感じがちですが、低カロリーで食べ応えがあり、栄養素も豊富な鶏胸肉のような食材は、食事制限において有益であると考えられます。

筋肉を増やし痩せやすい体を作る

まず一つ目の理由として、鶏胸肉がダイエットに適している理由は、高タンパクでありながら低カロリーであることです。鶏胸肉はたんぱく質が豊富であり、同時に低脂肪・低カロリーな特徴を持っています。この組み合わせは、食事制限中でも満足感を得ながらカロリーコントロールを可能にし、ダイエットに効果的な食材となっています。

二つ目の理由は、比較的に値段が手頃であることです。他の高タンパクな食材に比べて、鶏胸肉はリーズナブルで手に入りやすいため、予算を気にせず摂取しやすいと言えます。

三つ目の理由は、アミノ酸スコアが高いことです。アミノ酸スコアは、たんぱく質の質を示す指標であり、鶏胸肉はほぼ全ての必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。これにより、体が必要とする全てのアミノ酸を効果的に摂取でき、筋肉合成や修復に寄与します。

これらの理由から、鶏胸肉はダイエットや筋肉増加を目指す人にとって理想的な食材と言えます。ただし、食事はバラエティ豊かでバランスの取れたものが重要ですので、他の栄養素も考慮しながら鶏胸肉を組み込むことがおすすめです。

ダイエットに活かすには適切な食事管理と運動が必要

総じて言えることは、鶏胸肉がダイエットや筋肉作りに効果的な食材であることは確かですが、それを効果的に活かすためには食事全体のバランスや調理方法、運動なども考慮する必要があるということです。ただし、個々の体質や健康状態によっては、大量の鶏胸肉を摂取することが適していない場合もあります。摂取量や方法は個人差がありますので、無理なく自分に合った食事スタイルを見つけることが重要です。
最終的には、専門家や栄養士のアドバイスを受けながら、バランスのとれた食事と運動を心がけ、健康的な生活習慣を築くことが大切です。

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