暖かい季節、チョコレートが溶けてしまった経験、ありますよね。
時にはトロトロになったり、表面が白く変色したりして、「これ、まだ食べても大丈夫かな？」と心配になることもあるでしょう。
それでは、溶けてしまったチョコレート、果たして安心して食べられるのでしょうか？人体に悪影響はないのでしょうか？
この点について、詳しく解説していきます。
溶けたチョコは食べても問題ない
極端な例外（例えば、何年も溶けたまま放置されていた場合など）を除いて、溶けたチョコレートは健康上の問題は特になく、安心して食べることができます。
通常の状態であれば、溶けてしまったチョコレートでも安心して摂取できます。例えば、夏場に室温で保存していて溶けてしまった場合や、お店で購入して持ち帰る際に溶けてしまった場合、またはネットで購入して輸送中に溶けてしまった場合などでも、食べること自体には問題がありません。
ただし、見た目や風味には影響が出ることがあります。チョコレートの品種によっては、溶けることで外観や味に大きな変化が生じることがあります。したがって、「食べることはできるけれども、劣化する可能性がある」ということに留意しておくと良いでしょう。
風味は落ちるので注意する
先にも触れましたが、溶けてしまったチョコを食べること自体には全く問題がありません。
ただし、一度溶けたチョコは風味の面で通常の状態と比べてかなり劣ってしまうため、その点には留意が必要です。味わい、香り、見た目など、あらゆる要素が劣化します。
チョコレートを楽しむ際には、できるだけ普段通りの美味しさで味わいたいと思うでしょう。特に高級なチョコレートの場合は、劣化が残念なことですので、「溶かさないようにする」ことが重要です。
もちろん、チョコレートの種類によっては味の変化が異なりますし、好みも人それぞれです。炭酸飲料をわざと振って炭酸を抜くような好みがあるように、「溶けたチョコの方がおいしい」と感じる方もいます。ただし、基本的には多くの人が味の劣化を感じることでしょうので、できる限り注意して溶かさないよう心がけましょう。
溶けたあとに冷やしても手遅れ？
一度溶けた後に冷やせば、確かにチョコレート自体は再び固くなりますが、味などは劣化が残りやすいです。
冷やすことで形が不規則になることもあり、一度溶けてしまうと完全に元に戻すことは難しい現実があります。冷やしても、味のクオリティは劣化の影響を受けやすいです。
もちろん、前述した通り「溶けても」食べること自体には問題ありませんので、溶けてしまった場合はそのまま食べるか、冷やしてから食べるかは好みに応じて選択できます。
ただし、味には注意が必要で、劣化が避けられないことを理解しておくと良いでしょう。
表面が白くなっている場合は？
これに関しては、「ブルーム現象」と呼ばれるチョコレートの成分上の性質が影響しています。保管状況に問題があったり、チョコの種類によっては表面が白くなったり変色したりすることがあります。
しかし、重要なのはこれが腐敗しているわけではないということです。見た目が気になるかもしれませんが、ブルーム現象によるものであれば、そのチョコを食べても人体に害があるわけではありません。
前述の通り、「味」が劣化する程度であり、食べることは可能です。ただし、何年も腐るような場所にあえて放置したり、極端な条件で保管したりすると、本当にカビが生える可能性は否定できません。
この点は自分が一番よく理解しているでしょうから、「腐らせるような行為」に心当たりがなければ、ブルーム現象によるものだと判断しても良いでしょう。
完全に元の状態に戻すことは難しい
チョコレートが溶けてしまった場合、「完全に元の状態に戻す」というのは難しく、例えば柔らかくなったチョコを冷やすことで再び固めることはできますが、それでも「風味」は落ちてしまいます。従って、”１００パーセント溶ける前の状態”に戻すことは現実的には難しいです。
風味がどのぐらい落ちるかはチョコの種類によって異なりますが、どの場合でも一度完全に溶けてしまうと、溶ける前の状態に１００パーセント戻すことはできません。
賞味期限切れのチョコは食べても大丈夫？
“賞味期限”であれば、基本的には食べられる場合が多いです。食品の期限には”賞味期限”と”消費期限”の２種類が存在し、”賞味期限”の場合は、”この時までは美味しく食べられますよ”という意味なので、期限切れになっても、食べられるものが多いのです。
したがって、チョコの場合も賞味期限切れであれば、例えば何年も放置していたり、保存状況がよほど悪かったりしない限り、食べても問題ない場合がほとんどです。
ただし、賞味・消費に限らず”期限切れ”のものを食べる場合は最終的には自己責任になります。メーカーや販売店などは一切責任を負うことはできませんので、その点は注意し、自己責任で食べるようにしましょう！
まとめ
チョコレートが溶けてしまった場合でも、基本的に食べることは可能であり、人体に悪影響を与えたりする心配はありません。
ただし、風味の面では落ちてしまうことがありますので、その点に留意するようにしましょう。
できればチョコが溶ける前に食べることが最良です。特に夏場は気をつけてチョコを保管するようにしてください。
