「どうしてこんなに近くてくれないんだろう？」
と、学校や職場、どんな場面でも、距離感が近すぎる人には疲れてしまいますよね。
ふと気づくと、「もう少し離れて！」と思わず心の中でつぶやいてしまうこともあります。
仲の良い友人でもそこまで近づかないのに、あまり親しくない人が近寄りすぎると「なんでこんなに距離感がないの？」と感じてしまうことがあります。
そこで、今回は、距離感が近すぎる人の気持ちや、その近さが苦手な理由、そして上手な対処法についてお話ししようと思います。
距離感の違いに敏感な方や、パーソナルスペースを大切にする方にとっては参考になるかもしれません！
距離感とは？
「距離感」には、物理的な距離と精神的な距離という、二つの重要な側面が存在します。
「物理的な距離」は、自分と対象までの距離を感じる感覚のことです。
例えば、他者との距離があまりにも近すぎると、「距離感が近い」「距離感がおかしい」「パーソナルスペースに踏み込んでくる」といった表現が使われます。 特に、人との関係において、この物理的な距離感は重要な意味を持ちます。
一方で、「精神的な距離」は、心の中で感じる他者との隔たりを指します。この距離は、人との関係における親しさや疎遠さの度合いを示す重要な要素となります。
今回は、この「距離感」のうち、特に物理的な距離の近さに焦点を当て、その影響や対処法についてご紹介していきます。
距離感が近い人・パーソナルスペースに踏み込んでくる人が苦手な理由
距離感が近い人に対する苦手意識は、個々のパーソナルスペースの範囲が異なることに起因しています。
パーソナルスペースは、他者が近づくことで不快感を覚える距離の範囲を指します。
これは、自己防衛のための本能的な反応であり、誰かが自分の近くに迫ると「危険だ！」と感じるようになっています。言ってみれば、自分の領域というものですね。
そして、パーソナルスペースの範囲は相手との関係によって変動します。
仲の良い友人や恋人、家族など、親しい関係の者であれば、同じ距離でも不快感を感じにくいでしょう。
しかし、知らない人がパーソナルスペースに入ってくると、「なんでこんなに近づいてくるの？」と急に不快感が湧き上がります。
しかしながら、パーソナルスペースの範囲は個人差が大きいため、不快に感じる距離も人それぞれです。
その結果、「他人との距離が近くても平気な人」は、他の人のパーソナルスペースに気軽に入り込んでしまい、「近すぎて苦手な人」と見なされてしまうことがあります。
距離感が近い人・パーソナルスペースに踏み込んでくる人の特徴と心理
距離感が近い人の特徴を探ってみましょう。
社交的・フレンドリー・人好き
距離感が近い人は、社交的でフレンドリーな性格が目立ちます。他者との交流に抵抗がなく、コミュニケーション能力が高いため、自然に距離が縮まりがちです。しかし、この積極性が苦手な人にはときには違和感をもたらすこともあります。
人見知りしない・話しやすい・すぐに打ち解ける
人見知りせず、すぐに打ち解けられる人は、コミュニケーションが得意な印象を与えます。これは一見ポジティブな特徴ですが、他人に対する警戒心が薄れ、パーソナルスペースに踏み込みやすくなることがあります。
スキンシップが好き
元々スキンシップが多い人は、親しい人々との距離感が近い傾向があります。家庭環境や友人関係が影響していることもあり、これが苦手な人にとっては注意が必要なポイントと言えます。
仲良くなりたい
相手に好かれたり仲良くなりたいという欲求が強い場合、無意識に距離を縮める行動が見られることがあります。これが相手にとって受け入れられない場合、逆に違和感を与えることもあります。
仲良しだと思われている
人は相手によって異なるパーソナルスペースを設けることがあります。相手が自分を仲良しと感じていれば、自ずと距離が近くなることも考えられます。しかし、お互いの認識のずれが不快感を生むこともあります。
距離感が近い人にはさまざまな特徴がありますが、これらが相手にとって好意的でない場合、気をつける必要があります。個々のパーソナリティや価値観の違いを理解し、適切なコミュニケーションを心がけることが大切です。
距離感が近い人・パーソナルスペースが狭い人と上手に付き合うための対策・対処法
距離感が近い人が気づきにくい特徴について考えてみましょう。
自分は不快ではないから
距離感が近い人は、自分が他人に近づいていることに不快さを感じていない傾向があります。自己中心的な視点から距離感を見るため、相手が不快に感じていることに気づきにくいのです。
他人にとってどれだけ苦痛か気づいていないから
距離感が近い人は、他者が距離を取りたいと感じていることに気づきにくいです。相手の立場や感情を理解するのが苦手であり、自分の行動が他人にどれだけ影響を与えているかに気づかないことがあります。
誰かに嫌がられた経験があれば、既に直しているはずだから
もし過去に距離感に関する嫌がらせを受けた経験があっても、距離感が近い人はそれを修正することが難しいことがあります。他者の反応を受け入れにくく、変化が苦手なためです。
これらの理由から、距離感が近い人が自覚せずに行動することがあります。では、そのような人との上手な対応方法を見てみましょう。
近くにきたら一歩下がる
相手が距離を詰めてきたら、自分が一歩下がることで、不快な距離を避けることができます。
その人の間を荷物でガードする
物理的な障害を利用して、相手との距離を取る方法も有効です。荷物を使って仮想的な壁を作り、距離感を確保しましょう。
体の向きを変える
同じ位置にいても、顔の向きを変えることで、顔と顔の距離を調整できます。
近いと直接伝える
できる限り穏やかな言葉で相手に距離感の問題を伝えることが大切です。相手が自分の気持ちを理解しやすくなります。
誰かに伝えてもらう
もし関係が許すのであれば、他の人を通じて距離感の問題を伝えてもらうことも一つの手段です。
近づかない・離れる
もし相手が合わないと感じるならば、できる限り関わらないように心がけましょう。これにより、ストレスを最小限に抑えることができます。
私の会社の近すぎる男 -おまけの体験談-
以前勤めていた会社にいた距離が近すぎる男性について、共感できるエピソードですね。
その男性が作業中や飲み会などでいつも近くに寄ってくる様子を見ると、周りの人たちとの距離感の差が顕著でした。特に飲み会では、その近さが気になるほどで、他の女性からも「近すぎる！」との指摘があったようです。
また、観察から得た印象では、その男性は女性に対してだけ距離感が近いようで、自分を仲良しと勘違いしている節も見受けられました。このような行動が気遣いができないと感じ、またイタい印象を与えていたことが、周囲の共感を呼ぶ原因となっていたようです。
同時に、パーソナルスペースの違いは個人差がありますが、相手の不快感に気づけないのは問題があると感じられました。自分と異なる距離感を持つ人と接する際は、相手の感じ方を尊重し、適切な距離を保つように気をつける必要がありますね。これは、コミュニケーションにおいて重要なスキルであると再確認できるエピソードでした。
まとめ
距離感が近すぎる人との付き合い方や、逆に自分が他人に近づきすぎてしまう場合の心理や対処法についてご紹介しました。しかし、まわりにはいつも近くにいる人がいるかもしれません。そういった場合は、適切に距離をとって関係を築くことが重要です。
同時に、気づかないうちに自分が他人に対して過度に近づいていることがあるかもしれません。相手が距離をとりたいサインを見逃さず、適切に対処することも大切です。もし自分が近づいても相手が避けるような反応を見せた場合は、相手の意思を尊重し、一度距離をとることが良いでしょう。表情や言葉の変化に注意を払い、相手が不快に感じないように心掛けることが、円滑なコミュニケーションを保つ一助になります。
