切り干し大根をストックしておくと
料理に役立つことがありますね。
冷蔵庫から取り出してみたら
「なんだか切り干し大根が茶色く変色している…」
こんな経験をしたことがある方も多いでしょう。
では、切り干し大根が茶色く変色する原因は何でしょうか？
変色した切り干し大根は安心して食べても大丈夫なのでしょうか？
また、どうすれば切り干し大根の変色を予防できるのでしょうか？
茶色く変色した切り干し大根を
おいしく楽しむ方法についてご紹介しましょう！
切り干し大根が茶色に！変色したら食べられない？
切り干し大根が茶色く変色している場合、それでも食べられるのでしょうか？
見た目が悪く、匂いも強く感じられる茶色い切り干し大根。しかし、心配はいりません。なぜなら、茶色く変色しただけの切り干し大根は安全に食べることができます。見た目や匂いに不安を感じても、問題はありません。
ただし、カビが見られたり、カビのような臭いがする場合は注意が必要です。そういった場合は口にするのを避けるべきです。無理に食べることはせず、次回からは切り干し大根がカビるのを防ぐための対策を考えましょう。
カビが生える原因は、周囲の湿気を吸収してしまうことです。切り干し大根を長期保存する場合は、定期的に天日に干して十分に乾燥させることでカビの発生を防げます。
茶色く変色した切り干し大根を白く戻す方法もあります。切り干し大根が茶色に変色してしまった場合は、水戻しをする前にしっかりともみ洗いしてみてください。ただし、何度も水を変えて洗うと旨み成分が流れてしまうため、注意が必要です。
色の気になる方は、サラダなどではなく、煮物や味噌汁など色の濃い料理に活用することで、茶色さをごまかすことができます。
戻した汁にも多少色がついているかもしれませんが、切り干し大根の甘みや旨みが詰まっています。捨てずに料理に活用してみてください。切り干し大根の戻し汁は、煮物のだし汁だけでなく、味噌汁やスープにも美味しく利用できます。初めて味見する方は、その甘さに驚かれることでしょう。
切り干し大根が茶色くなるのは何故？
切り干し大根が茶色く変色してしまった原因は、「メイラード反応」によるものです。
切り干し大根には豊富な糖質が含まれており、そのまま食べると甘みを感じることがありますね。この切り干し大根が持つ糖分とアミノ酸が結合することで、メイラード反応が起こり、茶色く変色してしまうのです。同時に、切り干し大根独特のにおいも強くなりがちです。
玉ねぎをじっくり炒めるとあめ色になるのも、同じくメイラード反応の結果です。切り干し大根が茶色に変色するイメージは、まさにこの反応によるものです。
たとえば、生のままでは辛い玉ねぎが、弱火でじっくりと時間をかけて炒めることで、甘みを帯びたあめ色の玉ねぎに変化するのも、メイラード反応の興味深い一例ですね。
要するに、切り干し大根が持つ甘みが原因で、メイラード反応が引き起こされ、茶色く変色するというわけです。
切り干し大根を茶色くしない方法はある？
切り干し大根が甘いのは嬉しいけれど、茶色に変色するのは避けたいですよね。そこで、切り干し大根が茶色くならない方法についてもお伝えします。
先ほど説明したように、切り干し大根が茶色く変色するのはメイラード反応の影響ですが、この反応は条件によって促進されることがあります。したがって、メイラード反応を抑制するためには、切干し大根を保存する際の条件を考慮する必要があります。
メイラード反応は温度が高く、湿度も高いほど進みやすい性質があります。具体的には温度が10℃以下であればメイラード反応は起こりにくくなります。切り干し大根は乾物でありながらも、梅雨時などは家の中が湿気っぽくなりがちです。周囲の湿気を吸収すると、メイラード反応が起こりやすくなるのです。
このため、梅雨時や室温が10℃を超える季節になったら、切干し大根は冷蔵庫の野菜室に入れて保存するのが良いでしょう。
私も切干し大根を手作りしていますが、「真空にして保存しているので安心！」と思っていても、1年ほど経過した切干し大根が茶色く変色してしまった経験があります。原因は梅雨と夏場を常温で保存していたことのようです。次からは梅雨や夏場になったら、冷蔵庫に保存するように気をつけます。
また、お店で購入した切り干し大根も、未開封で賞味期限前であっても茶色く変色することがあります。これはやはり温度や湿度の影響です。冷蔵庫に入れておけば、賞味期限まで茶色く変色することなく安心して保存できますね。
切り干し大根が茶色に！もう食べられない？原因や変色させない方法は？ ：まとめ
切り干し大根が茶色く変色しても心配はいりません。この変色の原因は、切干大根がメイラード反応を起こしたからです。ただし、切り干し大根を茶色に変色させないための方法があります。それは、冷蔵庫に入れることです。
変色の理由や食べられることについて理解できたので、これからは安心して変色した切り干し大根を捨てずに食べられますね。もちろん、色をごまかす工夫をしながら調理することもできます。
切り干し大根は、お弁当のおかずや常備菜として大いに活用できます。また、保存食としても優れているので、上手に保存して長く美味しく楽しむことができます。切り干し大根をうまく利用して、料理の幅を広げていきましょう。
