多くの人が朝に紅茶を飲んで、爽やかな一日を迎えていることでしょう。
とはいえ、朝に紅茶を飲むことには批判的な意見も存在します。
そこで、今回は朝に紅茶を飲むことに否定的な意見の理由について詳しくご説明いたします。
紅茶を朝に飲んだらダメな理由４つ
朝に紅茶を飲むことにはいくつかの理由から否定的な意見があります。主な理由としては、「カフェイン」「シュウ酸」「タンニン」「肥満」が挙げられます。これらの理由について詳しく見てみましょう。
1. カフェイン:
朝一にカフェインを摂取することで、体が既に覚醒している状態に更なる刺激を与えてしまい、カフェインへの耐性が高まり、効きにくい状態になります。また、過剰摂取は中毒症状や下痢、利尿作用の増加、寝つきの悪化、栄養素の吸収阻害などを引き起こす可能性があります。1日の目安摂取量は約400mgであり、紅茶100mlあたり30mgから40mgほど含まれています。カフェインが含まれる飲み物全体の摂取量を考慮することが重要です。
2. シュウ酸:
紅茶に含まれるシュウ酸は、尿路結石の原因となる可能性があります。また、腎臓にも負担をかけるため、摂取量には注意が必要です。
3. タンニン:
紅茶のタンニンは鉄分の吸収を抑える働きがあります。特に貧血気味の方は、食事中や食事前後に紅茶を摂ることを避けるべきです。
4. 肥満:
朝の空腹時に紅茶を飲むと、糖分の摂取が容易になり、肥満の原因となります。起床後1時間以上経ってから、カフェインを含む飲み物を摂ることが推奨されます。
これらの理由から、朝の時間帯に紅茶を摂る場合は、適切な注意が必要であり、摂取量やタイミングに気をつけることが健康を考える上で重要です。
悪いことばかりじゃない紅茶がもつ効能
カフェインやシュウ酸を含む紅茶は、飲んではいけないわけではありません。実際に、紅茶にはさまざまな良い効能があります。以下にその一部をご紹介します。
1. リラックス効果:
紅茶に含まれるアミノ酸の一種であるテアニンには、リラックス効果があります。これによって、心地よいリラックス感を得ることができます。
2. 風邪やインフルエンザの予防:
紅茶に含まれるポリフェノールは、「殺菌」「抗菌作用」があり、風邪やインフルエンザの予防に寄与します。
3. 血糖値のコントロール:
紅茶には酵素の活動を抑制する働きがあり、食後の急激な血糖値の上昇を抑える効果があります。
4. 脂質の吸収を抑える:
紅茶に含まれるポリフェノールは、脂肪の分解を抑制し、脂肪の吸収を抑える働きがあります。特に緑茶や烏龍茶と比較して、紅茶の摂取が脂肪の吸収を最も抑えることが示されています。
つまり、紅茶が体に悪いのは朝起きてすぐに飲むことや過剰に飲む場合です。カフェインの摂取量は他の飲み物も含めて考慮し、1日の摂取量を適切に調整することが重要です。良い健康状態を維持するために、紅茶を適切な量で楽しむことがお勧めです。
まとめ
紅茶を朝に飲む際の潜在的な懸念点として、「カフェイン」「シュウ酸」「タンニン」などが挙げられますが、これらの要素は過剰に摂取した場合に問題が発生する可能性があります。
一方で、紅茶にはリラックス効果や風邪・インフルエンザの予防に効果的な成分も含まれています。リラックス効果はアミノ酸の一種であるテアニンによるものであり、ポリフェノールには抗菌作用があり、風邪やインフルエンザの予防に寄与します。
大切なのは、これらの効果を享受するためには適度な摂取が重要であるということです。過剰な摂取は健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、紅茶を適切な量で楽しむことが重要です。適度な摂取を心がけ、体と心に良い時間を提供するよう心掛けましょう。
