1歳になると、子供たちは離乳食を卒業し始めることが一般的ですが、思った通りに進まないことや、食べ物の好みが出てくることもありますね。
この時期にお子さんの食事に関してお悩みの親御さんは多いでしょう。
この記事では、おすすめの食事メニューや、お子さんが食べない時の対処法などをご紹介します。
そもそも1歳児がご飯を食べない原因は?
お子さんが食事を嫌がる理由には様々な要因が考えられますね。その中でいくつか主な原因を挙げてみましょう。
イヤイヤ期: 1歳から3歳の子供に見られる「イヤイヤ期」が食事に影響を与えることがあります。この時期になると、子供たちは自己主張が強まり、まだできないことを自分でやりたがったり、好みがはっきりしてくることがあります。親を困らせる行動が増え、食事に関しても「好きなものだけ食べたい」といった気持ちから、親が期待する通りに食べなくなることがあります。
親の雰囲気: 食事中の雰囲気が悪いと、子供は食べるのを嫌がることがあります。親がイライラしたり不安定な雰囲気だと、子供はそれを察知し、食べることがイヤになる可能性があります。食事中にテレビがついていたり、親同士が子供に十分な注意を払っていない場合も、雰囲気が悪化する原因となります。
メニューの好み: 子供が提供されたメニューを好まない場合、食事を拒否することがあります。味や食感が合わない、見慣れないメニューに抵抗があるかもしれません。また、ご飯の量が多すぎたり、おやつを食べすぎていてお腹が空いていない可能性も考えられます。親が子供の好みに合わせすぎて、栄養のバランスが崩れることもあるため、メニューの見直しが必要です。
これらの要因を踏まえつつ、毎日の食事のメニューと雰囲気に工夫を加えてみると、お子さんが食事を楽しむことができるかもしれません。
1歳児のメニューを考える際に知っておきたい!ご飯で必要な栄養
子供に必要な栄養素を理解して、バランスの取れたメニューを提供することは非常に重要です。以下に、各食品グループごとの注意点や適量の目安をまとめてみました。
ごはん・パン類:
ごはんや軟飯の適量は80〜90g。パンはロールサンドが子供にとって持ちやすく食べやすい。
もち、玄米、もち米、クロワッサンは3歳を過ぎてから与える。そばもアレルギーの心配があるため3歳を過ぎてから。
野菜・果物類:
野菜や果物の目安量は40〜50g。柔らかく煮て、手づかみ食べしやすい大きさにカットする。
パパイヤやマンゴーはアレルギーの心配があるため、2歳になるまで待つか加熱して与える。
エリンギは繊維が多くて噛みにくいので、2歳前後を目安に与える。ナッツ類は3歳過ぎてから。
魚・肉・豆腐・卵・乳製品:
魚は15〜20gが目安。薄味で新鮮なら干物も。肉は15〜20gで脂肪の少ない部分を選ぶ。
豆腐は50〜55g、乳製品は100gが目安。卵は2分の1〜3分の2個が目安で、しっかり火を通す。
ハムやウィンナーは添加物や塩分の少ないものを選び、与える際は量を調整。
かき、ほたて、えび、かに、あさりはアレルギーの心配があるため、3歳以降が目安。いかやたこは2歳を過ぎてから。刺身やするめは3歳以降。コンビーフは2歳以降でかつ少量に。
これらのポイントを意識して、子供の成長段階に合った栄養を考えたメニューを提供することが良いでしょう。また、特定の食材にアレルギーがある場合や医師の指示がある場合はそれに従うことも重要です。
ご飯を食べない1歳児におすすめのメニューを紹介!
思うようにご飯を食べてくれない1歳児に向けたおすすめのメニューをいくつか紹介します。これらのメニューは子供が手づかみで楽しく食べられるものや、おやつとしても喜んでいただけるものです。必要な栄養素を考慮しながら試してみてください。
手づかみで食べれるメニュー:
野菜たっぷりオムレツ:
野菜と卵を組み合わせて栄養を摂取できます。
小松菜やブロッコリーなど、子供が普段食べない野菜もオムレツに入れてみてください。
手作りソーセージ:
鶏のムネのミンチを使用した柔らかいソーセージ。
市販のものよりも塩分の調整が可能で、家庭にある野菜を混ぜ込んで栄養をプラス。
おやつメニュー:
卵・牛乳なし!簡単蒸しパン:
アレルギーのある子供でも安心して食べられるレシピ。
野菜が入っており、まとめて作って冷凍保存すると便利。
HMとりんごで簡単ソフトクッキー:
ホットケーキミックスを使用した手軽なクッキー。
優しい甘さで子供が好む味わい。
お弁当メニュー:
カンタン離乳食おにぎり:
一口サイズに作りやすいおにぎり。
離乳食のステップに合わせて作れます。
豆腐ハンバーグ:
お弁当にもぴったりな一口サイズのハンバーグ。
豆腐を加えて柔らかく、野菜をたっぷり混ぜて栄養バランス良く。
これらのメニューは子供が楽しんで食べられる工夫が凝らされています。食事を楽しい時間に変える手助けになれば幸いです。
歳児がなかなかご飯を食べないときの対処法とは?
子どもがなかなかご飯を食べないときの対処法として、以下の4つの方法があります。具体的なアプローチについて見ていきましょう。
食べる順番を変える:
イヤイヤ期において、子どもが食べる順番にこだわりを持つことがあります。
一番好きなものから食べられるように順番を変えてみましょう。
急に食べなくなった場合も、順番を変えることで食欲が戻る可能性があります。
楽しい雰囲気で食事する:
子どもは親の態度や雰囲気に影響を受けやすいです。
不安や怒りを感じないように、楽しい雰囲気を作りましょう。
連想学習を活かし、美味しいイメージを子どもに植え付けることが重要です。
料理を一緒に作ってみる:
子どもが食事を楽しむためには、工夫が必要です。
キャラクターのお皿やお弁当箱で食事を楽しく見せることができます。
子どもに手伝ってもらい、一緒に料理を作ることで興味を引き、食事への意欲が高まります。
絵本などで気分転換をする:
食育として、食べることに関連した絵本を読んで気分転換を図りましょう。
登場人物が美味しそうに食べる様子を通じて、子どもに興味を持ってもらいます。
「食べるのが楽しみ!」や「美味しい!」というポジティブな感情を促すのが目的です。
これらの方法を組み合わせて試してみることで、子どもの食事への抵抗感を和らげ、楽しい食事環境を作り出すことができます。親子で協力して、ポジティブな食事体験を築いていきましょう。