「アクエリアス」というスポーツ飲料、皆さん一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。
学生時代、私たちは部活動でアクエリアスを摂取したり、スポーツの後や入浴後には手放せない存在でした。
最近では、アクエリアスが熱中症対策にも利用され、その需要はますます高まっています。
アクエリアスは私たちにとって馴染み深いスポーツ飲料であることは疑いようもありません。
しかし、毎日アクエリアスを飲んでも大丈夫なのでしょうか?また、その1日の摂取量はどれくらいが適切なのでしょうか?
これらの疑問に正確に答えられる人は少ないかもしれません。
そこで、夏が近づく中、アクエリアスにフォーカスしてみましょう。
アクエリアスは本当に毎日飲んでも問題ないのか、そして1日にどれくらいの量が適しているのか、これから詳しく解説していきます。
アクエリアスは毎日飲んでも大丈夫?
結論として述べると、アクエリアスは毎日摂取しても安全です。
アクエリアスの公式サイトには、「清涼飲料水ですので、いつでもお好きな時にお召し上がりください」との表記があります。
基本的に、人が日常生活を維持するために必要な水分は約2.5ℓであるとされています。この内訳は通常の食事からの摂取が1ℓで、残り1〜1.5ℓは飲み物から摂ることが推奨されています。
その理由は、1日の水分排出量が2.5ℓであるためです。具体的には、尿や便からの排出が1.6ℓであり、呼吸や汗からの排出が0.6ℓです(出典:「健康のための水を飲もう」推進委員会、厚生労働省の後援)。
ただし、いくつかの注意点が存在します。
アクエリアスを飲み過ぎるとどうなる?
美味しくてつい飲んでしまうアクエリアスですが、飲み過ぎには注意が必要です。
一般的なスポーツドリンクには、内容量500mlあたり約24gの砂糖が含まれています。これはスティックシュガー約8本分に相当します。(アクエリアスの場合、糖分は100mlあたり4.7gです)
これだけの砂糖を摂取することは、血糖値が高い状態が続く糖尿病になる可能性があります。また、糖分の摂り過ぎは生活習慣病のリスクを高め、肥満や虫歯のリスクも考えられます。
アクエリアスを毎日2リットル飲むのは体に悪い?デメリットは?
アクエリアスは適度な糖分とミネラルを含んでおり、水分保持に優れています。しかし、毎日2リットル飲む場合にはいくつかの懸念事項があります。
まず、アクエリアスの1日の糖分摂取量が94gであると、WHOの推奨する1日の糖分摂取量(25g)を大幅に上回ります。この過剰な糖分摂取は糖尿病や生活習慣病のリスクを高める可能性があります。
さらに、アクエリアスの成分にはスクラロールと呼ばれる人工甘味料が含まれています。スクラロールは一部の人にとっては消化・吸収が難しく、お腹の不調や下痢、腹痛を引き起こす可能性があります。
経済的な面でも考慮する必要があります。コンビニで毎日2リットルのアクエリアスを購入すると、1ヶ月で約9,000円の出費がかかります。この経済的なコストを削減するためには、薬局やスーパーで購入したり、ケース買いすると良いでしょう。
総合的に考えると、毎日2リットルのアクエリアスの摂取は健康リスクや経済的な負担がかかる可能性があります。適切な量を守り、バラエティ豊かな飲み物を摂ることが重要です。
アクエリアスの1日の摂取量はどれくらい?
アクエリアスを効果的に摂取するためには、公式サイトによれば特に飲用量の制限はないようですが、バランスよく摂取することがお勧めされています。アクエリアスだけでなく水やお茶など他の飲み物も組み合わせ、適切なバランスを保つことが重要です。
WHOの1日の糖分摂取量を基準に考えると、アクエリアスを1日500ml程度摂取することが健康的な範囲と言えるでしょう。
効果的な飲み方として、運動の前後には喉の乾きを感じる前に摂取し、時間を空けて少しずつこまめに飲むことで熱中症などの予防ができるとされています。
アクエリアスにはさまざまな製品があり、0カロリーのアクエリアスゼロ、1日のマルチビタミンが含まれたアクエリアス、経口補水液、スパークリングなどがラインナップされています。2023年には糖質・カロリーゼロの新作「アクエリアスニューウォーター」も登場しました。
この多様なラインナップは現代社会に合わせた企業の努力を感じさせ、毎日の飲み物の選択が楽しくなる要素を提供しています。