和室に床の間がある場合、何を置いても問題ありませんが、いくつかのマナーや留意点が存在します。引っ越しや新しい和室に悩んでいる方のために、床の間に置いて良いものや置いてはいけないもの、その理由についてご説明いたします。
和室の床の間は、伝統的な日本のスペースであり、美しい文化を感じさせます。しかし、ここに何を置くかは重要です。まず、床の間は神聖視されていることから、汚れや散らかりは避けるべきです。また、火を灯す行為も慎むべきであり、キャンドルなどの明かりを置くことは避けた方が良いでしょう。
床の間に置いて良いものとしては、伝統的な掛け軸や花を活かした生け花、美しい飾りが挙げられます。これらのアイテムは和室の雰囲気を引き立て、床の間をより美しく演出します。逆に、避けるべきものは家庭用品や日常的な物品で、床の間を埋め尽くすのは避けましょう。
和の趣や伝統を感じさせる床の間。適切なものを選び、美しいスペースとして楽しむことが大切です。
床の間に置いてはいけないものはない!これに注意して
和室にある床の間は、その特別な場所からくる格式がありますが、注意が必要な点もあります。例えば、床の間の床には主に薄い板が使用されており、弱く割れやすい性質を持っています。慎重に取り扱ってください。
旅館などで見かけるような床の間に金庫が置かれている場合でも、それは丁寧に板の状態を確認した上で置かれています。もし床の間に重い物を置きたい場合は、家を建てた施工会社や大工さん、畳屋さんに相談してから行うことが良いでしょう。
来客用の部屋にはお客様が嫌がるような物は避け、床の間は基本的に何を置いても良いスペースです。ただし、一般的な感覚で不適切だと思われるものは避けるよう心がけましょう。お客様を通す場合は、おもてなしの心を大切にすることが重要です。
また、床の間には神様が宿っているとされているため、上ってしまうことは避けるべきです。子供がのぼることがあるかもしれませんが、その場合も注意が必要です。床の間の美しさを保ち、丁寧に扱うことが大切です。
床の間に置いてはいけないものはなく良いものもある
基本的に床の間に何を置いても、飾っても大丈夫です。床の間に仏壇を置いている場合も問題ありませんが、注意点があります。仏壇を床の間に置く場合は、北向きは避け、東向きや南向きにすると良いとされています。床の間は仏様をお祀りするのに適した場所であるため、安心して仏壇を置くことができます。
また、床の間には様々なものを飾ることができます。例えば、生け花や仏像、干支の置物などが挙げられます。これらのアイテムを使って四季折々の飾り付けを楽しんだり、縁起物を飾ることで運気をアップさせることもできます。
床の間のルーツは千利休の時代から始まり、茶の席で床の間に飾られる掛け軸が広まりました。今では床の間をおしゃれに飾ることも一興で、和モダンな照明器具や季節感を感じさせる色合いのアイテムを取り入れることで、部屋全体が明るくなります。
床の間をおしゃれに飾る際には、間接照明を利用することもおすすめです。フロアライトやスタンドライト、アジアン照明を活用すると、部屋に奥行きと落ち着いた雰囲気をもたらすことができます。四季折々のイベントに合わせた飾り付けや、間接照明の利用で床の間の空間をより素敵に演出しましょう。
床の間に置いてはいけないことはないタンスもOK
タンスも置いて大丈夫です。ただし、その部屋を来客用として使用しない場合に限ります。リビングダイニングの収納だけでは物が収まりきらず、片付けに悩んでいる場合は、床の間を収納スペースとして活用するのも一つの方法です。
床の間にタンスを置く際には、床の間の板が弱いため、軽い材質のものが適しています。重量が問題になる場合は、大工さんや畳屋さんに相談して適切なものを選ぶことをおすすめします。
床の間を収納スペースとして活用することで、部屋全体がスッキリ片付き、暮らしやすさが向上します。床の間は、その部屋を彩るだけでなく、機能的に使うこともできるので、工夫して自分らしいスペースに仕上げてみてください。
また、床の間をテレワークスペースとして活用するのも一つのアイディアです。最近では生活スタイルが変化してきており、床の間を自分の作業スペースとして有効活用することができます。自宅での仕事を快適に行いたい場合は、工事やリフォームを検討してみるのも良いかもしれません。
床の間を使いやすく工夫する際には、収納方法や照明の選び方、アクセントとなる和モダンなアイテムの導入などを考えてみると、より理想的な空間が作れるでしょう。
