サザエは通常つぼ焼きで楽しむ食材として知られていますが、意外にも刺身でも味わえることをご存知でしょうか?
ところが、サザエの刺身と聞くと、中には危険を感じる方もいるかもしれません。では、果たしてサザエの刺身は本当に危険なのでしょうか?
今回は、サザエを刺身で食べる際の安全性について探りながら、その危険性について紹介していきます。
サザエとは?どんな貝なの?
サザエについて十分に知られていない方もいるでしょう。特に、牡蠣と異なり食べられることも少ないため、その特徴や栄養素についての情報は限られています。
まず最初に、サザエがどのような貝なのかについて簡単に紹介します。
サザエの特徴
サザエは、ミネラルやビタミンを豊富に含む貝類の一種です。
ビタミンとしては、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2が主に含まれています。また、ミネラル類には、カリウムやマグネシウムが多く含まれています。
驚くべきことに、サザエには54mgものマグネシウムが含まれており、これは他の貝類では中々摂れない量とされています。そのため、サザエは貝類の中でも栄養価が高い特徴があります。
ミネラルに加えてたんぱく質も豊富
サザエはミネラルを多く含んでいますが、実はたんぱく質も豊富に含まれています。
たんぱく質はサザエに19.4gも含まれており、これは貝類としては非常に高たんぱくな部類に入ります。
ミネラルやビタミン、たんぱく質など、私たちの体を動かすために必要な栄養素がバランスよく含まれていると言えるでしょう。
その栄養価の高さから、サザエは一部の人たちに好まれ、食べられることがあります。
サザエを刺身で食べるのは危険なの?
サザエを刺身で味わうことは一般的ですが、中にはこれが危険だと考える人もいます。寄生虫や貝毒の存在が懸念材料として挙げられます。それでは、果たしてサザエを刺身で食べることは本当に危険なのでしょうか?
それでは、サザエを刺身で食べる際の危険性について詳しく紹介します。
サザエには寄生虫が存在するが害はない
総括すると、サザエを刺身で食べることは危険ではありません。
サザエには、口腔内にサザエハラムシという寄生虫が生息しています。しかし、この寄生虫は人間に対して有害ではありません。
そのため、サザエを刺身として食べても、体に害を及ぼすことはありません。
サザエは貝毒の心配がほとんどない
一般的に、貝類には貝毒が含まれることがあります。そのため、サザエにも貝毒の心配が生じるかもしれません。しかし、実際のところ、サザエには貝毒がほとんど検出されないと言われています。
貝毒は通常、二枚貝に多く含まれており、サザエはそのリスクが低いとされています。そのため、サザエを刺身で楽しんでも安心です。
サザエの鮮度には留意が必要
サザエに対して貝毒や寄生虫の心配は少ないですが、鮮度には注意が必要です。
貝類は鮮度が低下すると、腸炎ビブリオという食中毒を引き起こす細菌が繁殖する可能性があります。
したがって、サザエを刺身で楽しむ際には鮮度に留意し、新鮮なものを選ぶことが重要です。
サザエを刺身にする場合!調理する日数は?
サザエを刺身で楽しむためには、鮮度の管理が非常に重要です。
鮮度が低下すると、サザエを刺身で摂取することが非常に危険になります。
それゆえ、サザエを刺身として味わう場合は、調理する日数を正しく把握する必要があります。
次に、サザエを調理する際の日数についてご紹介いたします。
サザエが生きている状態で2日以内が目安
前述しましたように、サザエは鮮度が低下すると食中毒を引き起こす細菌が繁殖する可能性があります。
したがって、サザエを調理する場合は、サザエが生きている状態で2日以内に摂取する必要があります。
ただし、この2日という期間はあくまで目安であり、変色や腐った臭いがする場合は、どんなに期間が短くても食べることは避けるべきです。
腐ったサザエの見分け方
サザエが腐っているかどうかを判断するには、3つのポイントに留意する必要があります。
まず一つ目は、黒い液体が出ている場合です。これは微生物が死滅して生成されるもので、サザエが腐っている兆候です。
二つ目は、悪臭がする場合です。腐敗しているときの典型的なサインであり、この臭いがする場合は摂取を避けるべきです。
三つ目は、サザエに触れても反応がない場合です。触れても動かない場合、サザエは生きていない可能性が高く、摂取しないようにしましょう。
サザエを使ったオススメの料理法
サザエを刺身で味わうことはマイナーながら、「美味しい」と評判の声も多く聞かれます。しかし、サザエを楽しむ方法は刺身だけに限りません。様々な美味しい料理が存在します。最後に、サザエを使ったおすすめの料理法を紹介します。
サザエのにんにく焼き
サザエを使ったおすすめの料理の一つは、「サザエのにんにく焼き」です。
サザエは生でも美味しいですが、加熱しても素晴らしい味わいが楽しめます。にんにくバター風味のソースとサザエを組み合わせ、炒めるだけで美味しい一品が完成します。
サザエの肝を加えることで、風味が増し、サザエ全体をより食べやすく仕上げられます。
サザエのあっさり煮
サザエを使ったおすすめの料理の二つ目は、「サザエのあっさり煮」です。
この料理は、酒やみりん、砂糖、白だしを一緒に鍋で煮込むだけで手軽に調理できます。非常にさっぱりとした味わいが特徴で、薄い味付けが好きな人におすすめです。
ゆでるだけの基本的な手順なので、サザエの身のコリコリ感も美味しく楽しむことができます。