【シアバター】は、ヘアバームの基礎成分やスタイリング剤に広く使用されている油脂成分で、その成分名は【シア脂】とされています。
特徴として挙げられるのは、
– 23〜45℃で融解し、体温で馴染みやすいこと
– オレイン酸が豊富で、肌になじみやすく滑らかな感触
– 高い酸化安定性を持つこと
元々は固形であるが、手にとって馴染ませることで溶け、オイル状に変化します。
デメリットとしては、
– 脂肪酸構成からくるダマになりやすさ
– 未精製のものは刺激を感じる可能性がある
未精製のものは刺激を感じる可能性があるため、購入時には注意が必要です。また、脂肪酸構成からくるダマになりやすい性質も持っています。
そのため、保管する際は直射日光の当たらない涼しい場所に置くことが推奨されています。【M.T.Balm】や【M.T. Wax】など、Narucos labo.の製品にもベースとして配合されており、使い勝手の良い成分として広く愛用されています。
シアバターの特徴と効果
主な特徴としては、
1. **23〜45℃辺りで融解(個体が液体に変化すること)するので体温で馴染みやすい**
シアバターは体温に近い温度で融解するため、手に取ると温かさで溶けて液体状になります。この性質が、ヘアバームやスタイリング剤のベースとして好まれています。
2. **オレイン酸が豊富なので、肌馴染みのいい良質な滑らかさ**
シアバターにはオレイン酸が豊富に含まれており、これが肌や髪になじみやすい滑らかな感触をもたらします。オレイン酸は肌に自然に存在している成分であり、柔軟性や滑らかさを提供します。
3. **酸化安定性も高い**
シアバターには酸化に強い成分であるステアリン酸と、不飽和脂肪酸であるオレイン酸が豊富に含まれています。さらに微量ですがトコフェロール(ビタミンE)も配合されており、これらの成分が酸化安定性を高めています。
これらの特徴により、シアバターは肌や髪になめらかな感触をもたらし、ヘアケア製品やスキンケア製品に広く利用されています。
シアバターのデメリット
主なデメリットは、
1. **脂肪酸構成上ダマになりやすい**
シアバターはオレイン酸とステアリン酸が主成分であり、これらの融点に差があるため、気温の変化により不均一な溶解・固化が生じやすく、ダマができることがあります。特にヘアバームなどの製品ではこの特性に注意が必要です。
2. **未精製のシアバターは刺激を感じる可能性がある**
シアバターには未精製と精製されたものがあり、未精製の場合には効果が高い一方で、不純物も含まれているため、肌に刺激を与える可能性があります。特に敏感肌の方は注意が必要です。
これらのデメリットに対処するためには、シアバターを使用する際には製品の品質や精製度を確認し、保管環境にも注意を払うことが重要です。
まとめ
今回はシア脂(シアバター)に焦点を当て、その特徴やデメリットについて紹介しました。
シア脂の脂肪酸構成は主に【オレイン酸】と【ステアリン酸】が80〜90%を占めています。
主な特徴としては、
– 23〜45°辺りで融解(個体が液体に変化すること。)するので体温で馴染みやすい
– オレイン酸が豊富なので、肌馴染みのいい良質な滑らかさ
– 酸化安定性も高い
これらの特徴から、シア脂はヘアバームの主成分として採用されることが一般的です。
デメリットとしては、
– 脂肪酸構成上ダマになりやすい
– 未精製のシアバターは刺激を感じる可能性がある
また、Narucos labo.のM.T.Balmはシアバターベースのヘアバームで、以下の特徴があります。
– セット力は低く簡単にスタイリングを直せる再現性
– ウェット感が強くダメージを抑えたり濡れ髪も作りやすい
– 髪を固めずまとめられる
– 保湿クリームとしても使用可能
– オリエンタルなバニラの香り
これらの情報を踏まえ、シア脂を含んだ製品を利用する際には品質や精製度に留意し、適切に使用することが重要です。