お中元とお歳暮は、どちらも「お世話になった方に対する贈り物」。
ですが、どんな違いがあるのか、お中元お歳暮総称はないのかと、分からないこともたくさんありますよね。
そこで、そんなお中元とお歳暮についての気になる情報を調べてみました。
お中元とお歳暮の違いとは?
お中元お歳暮の総称が気になるほど、よく似た雰囲気のある贈り物である、この2つ。
一体どんな違いがあるのか、気になるところですね。
多くの方の認識としては、「贈る時期が違う」というものが多いのではないでしょうか?
確かに、お中元は夏の贈り物、お歳暮は冬の贈り物というイメージが強いですね。
ですが、実はお中元とお歳暮には、単に「贈る時期が違う」以外にも、明確な違いがあるのです。
お中元というのは、半年間の感謝の気持ちを伝える贈り物として、7月初旬~8月中旬ごろまでに贈るものとされています。
お中元がこのような時期に贈られるのは、実はそのルーツが関係しています。
お中元は中国から伝わった風習であり、「中元」という「死者の罪を贖う日」からきています。
この「死者の罪を贖う日」というのが、日本のお盆と重なり、徐々に変化しながら現在のような「感謝の気持ちを伝える習慣」になってきたのです。
これに対してお歳暮は、「1年の締めくくりのご挨拶」という意味合いが強い贈り物となっています。
12月初旬~中旬ごろまでに贈られるのが一般的ですね。
このお歳暮は、年越しの「御霊祭」というものがルーツとなっています。
御霊祭では先祖の霊に対して、カズノコ、塩サケなどをお供えし、さらにそのお供え物を分家から本家に持ち寄ったり、娘の嫁ぎ先に贈ったりされていました。
そのような習慣が少しずつ形を変え、お世話になった親族、上司に感謝の気持ちを込めた贈り物をする習慣になったのです。
どちらも感謝の気持ちを伝える贈り物であることは同じですが、ルーツや意味が少しずつ違っていることが分かりますね。
お中元お歳暮の総称は?
気になるお中元お歳暮の総称ですが、これらはそれぞれ、違った意味を持つ贈り物ですので、特に総称で呼ばれることはないようです。
総称をつけるとするなら、「お世話になった方に、節目に感謝の気持ちを伝えるための贈り物」といったところでしょうか。
それぞれにルーツや意味合いは多少違ってはいるものの、基本的には、「夏はお中元」「冬はお歳暮」という感覚で覚えておくと良いですね。
ちなみに、お中元やお歳暮は時期を過ぎると「暑中お見舞い」や「寒中お見舞い」などで贈ることもあります。
これらを考慮して、お中元など夏に贈るものを総称して「夏ギフト」、冬に贈るものを総称して「冬ギフト」と呼ぶこともあります。
お中元とお歳暮☆内容にも違いが!
実はお中元とお歳暮には、贈る「ギフト」の内容にも違いがあります。
夏の贈り物であるお中元には、飲み物やそうめんなどの夏らしいものが選ばれる傾向が強いですね。
冷たいお菓子なども人気があります。
これに対して、お歳暮は冬の贈り物であると同時に、家族団らんで過ごすことの多い「お正月」に向けた贈り物でもあります。
そのため、鍋料理の食材やお菓子、ハム、ソーセージなど、大勢で楽しめるような贈り物が選ばれる傾向が強くなっています。
何を贈るかについては、「これを選ばなければならない」という決まりはありません。
ですが、相手の家族構成や好みを考慮しながら、受け取った相手が本当に喜びそうなものを厳選したいものですね。
お中元お歳暮の総称について~まとめ~
お中元お歳暮の総称は特に定まってはいないものの、どちらもお世話になった方に、感謝の気持ちを伝えるための贈り物。
時期やマナーなどをきちんと守り、喜んでもらえそうな素敵なギフトを選んでみましょう。