招待状の返信で失礼のないようにアレルギーのことを書くには
食品アレルギーを持っている方にとって、外出先やパーティーなどで摂る食事に何が入っているかは重要な問題ですよね。
食品アレルギーに対する理解度が高まっている昨今、結婚式の招待状にもアレルギーのある食品の有る無しに関しての質問を添えてあることも多くなりました。
結婚式の招待状に食品アレルギーについての質問について書かれている場合、どのように書けば返信を送る際に失礼にならないのでしょうか。
冠婚葬祭のマナーはあまり自信がない…という方にとっては、返信をどのように書けばよいのか気になるところですよね。
そこで今回は、結婚式招待状の返信でアレルギーのことを書く際のポイントについてまとめてみたいと思います。
正直に書くことが大前提
当然といえば当然ですが、招待状に食品アレルギーに関する質問があった場合、正直に答えましょう。
食品アレルギーがあることを伝えることで、別メニューを用意するなどホストに迷惑をかけてしまうことを恐れて「アレルギーは特にありません」と答えたほうがいいのでは…考えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、この場合は正直にアレルギーのある食品を申告しましょう。
せっかくのおめでたい席に出した料理でゲストがアレルギーを起こしてしまった場合、アレルギーを起こしたゲストも辛いですが、ホストはもっと辛い思いをするはずですし、会場の料理を提供した側に多大な迷惑をかけてしまうことになります。
アレルギーがあることをどう書くか
返信欄に食品アレルギーがあることを書く際には
・たいへん申し訳ありませんが〇〇アレルギーがあります ご配慮いただけますと幸いです
・〇〇のアレルギーがあります ご面倒をお掛けして恐縮ですがご配慮のほどよろしくお願い申し上げます
というように「お手数をおかけして申し訳ない」という気持ちを添えてアレルギーについて伝えるように書くと好印象です。
また、家族などまとめて複数名宛てに1通招待状が届いた場合には、誰にアレルギーがあるのかがわかるように書きます。
・◇◇(名前)に〇〇アレルギーがあります 申し訳ございませんがご配慮のほどよろしくお願いいたします
返信ハガキにアレルギーに関する質問がない場合は?
もし返信ハガキにアレルギーに関する質問がない場合は、空いているスペースに食品アレルギーがある旨を書き添えましょう。
質問があった場合と同じように書けば問題ありません。
特にアレルギーがない場合
特に食品アレルギーがない場合でも、アレルギーが無いことを書いて返信しましょう。
そうしないと、ホストに「もしかして見落としているのかもしれない」という心配をさせてしまうかもしれません。
ただでさえ式の準備に忙しいホストに再度確認の連絡を取らせてしまうなどの手数をかけてしまうことになりますから、届いた質問にはきちんと答えるようにしましょう。
コメントは以下のように簡潔に書けば問題ありません。
・ご配慮ありがとうございます 特にアレルギーはございません
・特にありません お心遣いありがとうございます
返信ハガキを書く時の注意点
ここで、お祝い事の出欠席等を連絡する際の返信ハガキを書く際の注意点もチェックしておきましょう。
返信ハガキを出す際に気をつけたいことはいくつかありますが、中でも「黒で書く」「句読点をつけない」「届いたら早めに返事を出す」この3点は特に注意していただきたいポイントです。
「黒で書く」
おめでたいことだからきれいな色のペンで書きたい、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、返信ハガキには黒インクの筆記具を使うのがマナーです。
「句読点をつけない」
お祝い事の返信ハガキに句読点をつけない理由は「お祝い事には終止符を打たない」ということです。中には細かいことは気にしない、という方もいらっしゃるかとは思いますが、マナーとして、やはり句読点はつけないほうが無難でしょう。
「届いたら早めに返事を出す」
お祝い事に限らず、何かしら出欠席の確認の連絡があった場合には、できるだけ早く返事を出すのがマナーです。返事が早く届けば、その分ホストは早く式の準備に取り掛かることができるからです。
もし、他の用事との調整の必要があるなどの理由で返信に時間がかかってしまう場合には、その旨を先に連絡しておきましょう。
まとめ
良い結婚式とはホストもゲストも、皆楽しい時間を共有できる式ではないでしょうか。それにはもちろん美味しい料理も欠かすことができません。
食品アレルギーのある方も安全で美味しい料理を楽しんでもらいたい。食品アレルギーに関する質問が添えられた招待状には、このようなホストの気持ちが込められています。
式で皆に迷惑を掛けないためにも、出欠席やお祝いの言葉に加えて、質問には正直に答え、早めに返事を出すようにしましょう。